01 / Sound
cotonnは、最初に“音”から始まった

目を覚ますと、キッチンから聞こえてくる「トントン…」という包丁の音。
「コトコト…」小さな火から立ちのぼる湯気と、いい香り。
キッチンから生まれる音は、どこか安心する、日常をあたためる音でした。
料理は、見た目や味だけではなく、音にも安心感があるなと思っています。キッチンから音が聞こえると、「あ、ごはんを作っているんだな」「誰かがいるんだな」と、家の空気が少しあたたかくなる。
そんな、「トントン」「コトコト」という料理の音と、自分の名前である「琴音(ことね)」の音が、自然と重なっていきました。
cotonnという名前には、わたし自身の名前と、そんな料理を想う音を込めています。
02 / Attitude
料理にも、仕事にも
料理をするとき、誰が食べるのかを思いながら材料を選び、つくりながら味をみて、少しずつ整えていく。
同じレシピでも、食べる人やその日の暮らしによって、ちょうどいいかたちは少しずつ違います。
それは、cotonnの仕事にも通じています。知識や情報をそのまま渡すのではなく、誰に、何のために届けるのかを考え、その人や現場に合うかたちを探していく。
ひとつひとつ、手をかけてつくること。相手を思いながら、必要なものを届けること。料理にも、仕事にも。その姿勢を、cotonnは大切にしています。
03 / Roots
cotonnのレシピのルーツ

わたしがはじめて夢中になった料理は、お菓子作りでした。
母が嫁入り道具として持っていたレシピブック。そのなかのレシピのひとつにあったサブレ。卵、小麦粉、バター、お砂糖。シンプルな材料なのに、どこかほっとする味で、今でも大切にしているレシピのひとつです。
小学校高学年になると、そのレシピブックを見ながら、リーフパイやシュークリームなど、一人で作るようになりました。「ここを少し変えたらどうなるんだろう?」と、材料や配合を少しずつ変えて試してみるのが好きでした。
“○○すると△△になる”。そんな小さな考察を繰り返しながら作る時間は、今のわたしの料理の仕方の原点だった気がします。
04 / What remains
“栄養”だけでは語れないものを残したかった
以前、料理教室に来てくれていたお母さんから、「子どもの宝箱には、ことね先生のレシピが入っています」というメッセージをいただいたことがあります。
それを見た時、レシピって、食べて終わりではないんだなと思いました。思い出になって、記憶になって、いつか誰かに渡したくなることがある。
健康のために、ちゃんと食べてほしい。でも、おいしく食べることも大切にしたい。その両方のあいだで、ずっと食と向き合ってきました。
母から娘へ。子どもから未来へ。家族の記憶。受け継がれる味。派手ではないけれど、家の中にずっと残っていくようなごはん。cotonnは、そんな食卓を大事にしたいと思っています。